MAJIBANCHの思い出 その5

最後にラストワンマンライブの日に起こった出来事について少しだけ。

その前に話しはさかのぼって2/1のまじばん主催対バンライブでのこと。私はその日、手焼きした一枚のCDをのらくらさんにお渡ししました。中身は私が自己流でオルゴール調にアレンジしたMAJIBANCHの「NEVERLAND」です。前日までこれを手渡そうか迷いました。約半月の間、アレンジの作業を続ける中で、もう会うこともないまじばんのメンバーがこれを聴いたらどう思ってくれるか気になり、勢い余ってCDを渡したのです。対バンライブ当日、MCで「本来ならこの二日間がラストライブになる予定だった」と知り、それを思うと胸がいっぱいで、特典会でも言葉少なめにCDを手渡し。頭髪にブリーチの利いたのらくらさんはいつも以上に元気なリアクションで「聴きます!」と快く受け取ってくれました。

そして、迎えた2/14のラストライブ当日。泣いても笑っても今日が最後のまじばん。今日は絶対に最後まで泣かない。そう決めていました。いざ、会場に入ると和やかなムード。ライブ前の特典会でも、なるべくいつもどおりにしました。2ショットチェキも今日が最後。すると、のらくらさんから私に少し改まった感じで報告がありました。先日、私が手渡したCDをライブのあるシーンで使わせていただきます、という旨の報告でした。一瞬、パニックになった私は「え?」「いや!」「そんな!」しか返せず、ぐしゃぐしゃになって泣きました。それに持ち時間のほとんどを費やし、最後なのに何を話したのかもよく覚えていません。そして地面を這うようにその場を去り、家族に今の出来事を連絡。開演まで正気を取り戻しました。

ライブ本編は心から「最高!」と言える内容で最後にメンバーが見せてくれた笑顔が何よりも嬉しかったです。全ての曲が終わった後、スクリーンに映し出される記録写真でまじばんの6年間の軌跡を振り返ります。続いて、もいしゃんが深夜に号泣しながら編集したという彼女たちからファンに向けたエンドロール。そのバックにオルゴール調の「NEVERLAND」のメロディーが静かに流れます。私は何とも言えない不思議な感覚でこの景色を眺めていました。エンドロールは随所に彼女たちの気遣いと感謝が込められており、皆で笑ったり頷いたりと幸せな時間が流れます。そしてオルゴールの音色は優しく、ライブのタイトルである「★★★★★」になぞられた星の瞬きのように感じました。終演後は言葉にできない満たされた気持ちで会場を後にし、帰り道で何度か泣きながら家に着くと、妻が「お!オタク!すげーじゃん!」とお出迎え。そうだよ、俺はまじばんのオタクだよ。

彼女たちの活動のほんの一部分しか知らない私が、オタクなど自称するのは差し出がましいです。今回のことも本当に恐縮の至りで、まさかこんなことが起こるとは思ってもいませんでした。人様の作品をアレンジしたことをお許しいただければ幸いです。ただ、内向きのエネルギーを少し外に向けたことで起きた奇跡は私の大切な思い出になりました。拙いながらシーケンサーの打ち込みを続けてきた甲斐はあったし、いまだに譜面は苦手ですが吹奏楽の経験もこの日に繋がっていたはずです。「無駄なことはひとつもない」歌詞に出てくるフレーズそのものでした。

 

この場を借りて言葉をかけられなかったMAJIBANCHの皆様へ。

CDを聴いてくださった のらくらさん。音楽の勉強をされたのらくらさんに聴いていただけて恐縮でした。当日まさかあれほど泣かされるとは思いませんでしたよ!きちんと言えなかったかもしれませんが、改めてありがとうございました。

深夜の動画編集で号泣したという もいしゃん。大変お疲れ様でした!私も耳コピしながらオイオイ泣いたのでお気持ちは本当によく分かります。まじばんデータに会場はめっちゃウケてました。

いつもお綺麗な しーたさん。最近の話しですが「デタラメテロリスト」のソロパートは目を皿のように拝見していました。ラストライブでも美しいお姿が拝見できて本当に良かったです!

含み笑いがチャーミングな ななかさん。@JAM EXPO予選のパフォーマンスは最高でした!個人的に「幕張無銭」の幕間で無音になったブースに駆け寄る姿が印象的でした。

皆に可愛がられていた かりんさん。お初はワンマンでのお披露目。その時から私はまじばんファンでした。しーたさんにジャンプしながらハイタッチする姿が可愛かったです。スーパースターになってくださいね!

 

長くなりましたが以上です。

 

ありがとうございました!

MAJIBANCHの思い出 その4

MAJIBANCH LAST ONEMAN LIVE 【★★★★★】

 

2020年2月14日、ついにこの日が来てしまいました。MAJIBANCHがグループとして6年間の活動を終える日です。小雨のぱらつく渋谷の街へ向かうと会場前にはすでに長蛇の列ができており、開演を待つファンの表情は本当に今日がラストライブなのかな、と思うくらい明るくお祭りムードさえありました。今日は前物販の形式で先に特典会を行った後、本編がスタートという流れ。開場するとフロアではメンバー5人とファンの囲み撮影が始まっていました。それにしてもすごい混雑。しかし、先程の入場列もそうですが常に良心的なファンの方々が公式のアナウンスを拡散したり、時にはそれ以上の動きをみせる場面が何度もありました。その雰囲気も私の気持ちを和らげてくれたのです。私は思い出の品にタオルを購入。そして、フロアで行われている特典会へ向かいますが何とか最後尾にたどり着き、しばし待機です。私はのらくらさんに何と声をかけようか考えてばかりいました。その間、メンバーとファンの交流を遠慮がちにチラ見。程なくして自分の順番に。簡単な挨拶を交わしチェキを撮ってもらうと、のらくらさんが私に「今日、お伝えしなくちゃいけないことがあるんですよ」と一言。そして、私はその数秒後にあっけなく泣き崩れるのでした。(このネタバレは次にいたしますね)

 

特典会後に再入場が始まり、私は普段より少し頑張って前方付近をキープ。回り続けるミラーボールをぼんやり眺めている時間も待ちくたびれる感じがしません。もう、何が起こっても受け入れるし、最後まで笑おう。そんな私の雑感をよそに会場は暗転しました。 入場のSEを聴くのもこれが最後です。

 

ステージに登場した彼女たちに向けられた歓声と拍手。「2020年2月14日のMAJIBANCHをはじめます」背筋が伸びるようなのらくらさんのセリフもこれで聞き納め。そう思うと目頭が熱くなりました。1曲目は「音楽を止めろ」私はこの曲でメンバーがマイクを置く姿を想像していたので、それをあっさり裏切ってくれて嬉しかったです。そして、会場が一気にヒートアップする様子も肌で感じました。「マジカル☆ドリーム」では早くもフロア中央がものすごい状態。序盤から皆が全力です。そして数曲を終えてからは長めのMCタイム。メンバーは二組に分かれ、交代で衣装チェンジ。その間、メンバーは思い出話に花を咲かせます。しーたさんは@JAMの話題。私も予選の映像は何度繰り返し再生したか分かりません。また、メンバーによるちょっとした暴露話も仲の良さがうかがえます。また、初期から考えられないほどのイケメンに仕上がったのらくらさんは女性アイドルからのモテ話を自慢。そして、活動休止を受け少しだけ真面目な話もあり。「まじばんの楽曲をこれから他のグループが歌ってくれることもあります」「ハロコンでJUICE=JUICEが“LOVEマシーン”を歌うのと一緒だよ」と所属グループへバトンを渡しつつ、ファンへの気遣いも忘れないところは流石。

 

メンバーは衣装チェンジを終えるとMC無しで最後まで駆け抜けるような展開が待っていました。まず「デタラメテロリスト」で一旦、空気をリセット。ダンスパートもマイクパスも、しっかりと目に焼き付けました。「才子ちゃんの日常」は歌詞に散りばめられた言葉の毒気と無機質でドライなベースラインに痺れました。サビの部分で整列しながら一斉にジャンプする動きの面白さとは対照的に怒髪天を衝く勢いでがなり立てるのらくらさんが最高にカッコ良かった!また「ハナイチモンメ」のワチャワチャにもこの日、初めて加わることができたこと。そして「FULL COLOR」のハイタッチでもいしゃんに手が届いたことも良い思い出です。セットリストは若干うろ覚えですが、怒涛の展開の中で感じたのは“誰もが楽しめる選曲”だったことです。正直、自分は音源を復習してはいるものの、現場で未聴の曲が山ほどあります。今回、古くからのファンもお久しぶりのファンもラストだから来られたファンも皆が楽しめるようにメンバーが考えた選曲だったように思えます。誰一人置いてきぼりにさせないという気遣い。それを思うと後になってじわじわと効いてきました。

 

ラストの「超↑究極絶対召喚魔法陣」でモミクシャになる最中、ファンの方が涙をこらえながら叫ぶ姿に目がいってしまいました。私も汗だくで隣の人と自然に肩を組み、頭を振りました。全ての曲を終えてステージに立つ彼女たちの表情は本当に晴れやかで清々しく、美しさの集合体でした。惜しみなく贈られる拍手とファンからの「ありがとう!」の言葉。彼女たちもしっかりと、この景色を目に焼き付けていたように思えます。

 

メンバーが去り、ステージが暗転するとスクリーンに彼女たちの軌跡をたどる懐かしい写真が次々と映し出されました。今日の出来事も思い出に変わるんだな、としみじみ思いながら私が知らないMagical ban☆bangやまじばんch時代の6年にわたる歴史を振りかえります。スタッフサイドの感謝の言葉がまじばんの存在感を物語っていました。そして、彼女たちを支えたファンへの心からの感謝の気持ちが先程までの熱気の渦を静かに包み込んでゆくのが分かりました。

 

続くエンドロールはまじばんに関するデータ集で活動を振り返るのですが「ライブ本数795回」「海外公演数11回」「魔方陣でのキスの回数465回」「ななかがライブ後に鏡を見るまでの時間 10秒」などなど、それを見て皆が頷いたり爆笑したり。皆を笑顔にするためのメンバーのアイデアと心遣いが染みました。この時間がとにかく楽しくていつまでも続いてほしいと願いました。「みんなのおかげで幸せなアイドルでした」そのテロップにはファンへの感謝の気持ちが込められていました。

 

照明が着くと自然に拍手が起こり、ブースにいるスタッフさんへも向けられました。帰り際、フロアの落とし物を拾い上げて、持ち主を探すファンの姿。安全ピンの一本に至るまで持ち主を探そうとするファンの方にも感動しました。随所に見られるファンの行動からもまじばんがどれだけ愛されていたのかが分かります。

 

名残惜しいのですが私はエントランスのスタンド花を眺めて会場を後にしました。道玄坂を下る途中、立ち寄ったコンビニで不意に涙が溢れてきました。無事にこの日が迎えられて本当に良かった。短い間だったけれどファンになれて良かった、など。様々な“良かった”で満たされる感覚でした。現地で言葉を交わすことは無かったものの、自分の元までまじばんをつなげてくれたファンの皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。

 

「これからも皆さんの人生、そして私たちの人生は続きます」ライブ中に述べられたのらくらさんの言葉はとても真っ直ぐで今も忘れられません。

 

つづく

MAJIBANCHの思い出 その3

年末の活動休止発表から私はできる限り対バンライブに足を運びました。ほぼ週1ペースでライブハウスに通うのも初めてだったかもしれません。ほとんどが初めて訪れる場所ばかり。そんな慌ただしく過ぎた1か月を駆け足で振り返ります。

 

1/6(月) 渋谷O-nest「NEW YEAR TERRORIZM」

仕事始めと共に迎えた新年1本目のライブは“どっちで爆撃ッズ”に所属するグループが一堂に会する豪華な企画でした。私は途中からの入場でいきなりメガメガミさん達の元気いっぱいなライブを目の当たりにし、歌の最中にお客さんのスマホを使っての動画撮影など自由度の高いパフォーマンスに驚かされました。続くMAJIBANCHは持ち時間を最大限に活かしホームの和やかな雰囲気で安定のパフォーマンス。魔法陣ではもいしゃんの濃厚なキスの餌食になるのらくらさんはこの日が誕生日。トリはわれらがプワプワプーワプワの皆さん。私はTIFで見逃していたのでここで回収できました。時間の都合で見られなかったグループの皆さんはごめんなさい。

 

1/13(月)  新宿村LIVE「LEADING LIVE!!! 2nd

普段はお芝居を鑑賞する場所のようで後方は座席という仕様。私はこの日、ようやく生歌で「デタラメテロリスト」を確認することができたのがとにかく嬉しかったです。トラップを取り入れたアンビエントなトラックにメインボーカルを務めるななかさんの切ない歌声。メンバーのソロダンスパートや一瞬のマイクパスで1フレーズごとにチェンジするサビ手前のボーカルパートなど、かなり実験的な内容に息を飲みました。みんなで暴れるタイプの楽曲ももちろん好きですが、これほど難易度の高いパフォーマンスをこなせる彼女たちの実力に魅せられました。特典会で私は珍しく興奮しながら曲の感想を話した気がします。

 

1/18(土)  恵比寿CreAto「SANCTUARY」

私は仕事終わりで初めて訪れたこの場所。まじばんにとって忘れられない、とてもお世話になった場所のひとつだったようです。私は会場にたどり着くまで方向音痴が発動してしまい、まじばんの出番ギリギリに満身創痍で会場に到着。でも、この日は大好きな「NEVER LAND」が聴けてそれまでの疲れも吹き飛びました。トリのあそびダンジョンさんは女子エリアへの爆レスがたまらなく良かったですね。こちらもホワホワしました。

 

1/25(土) 白金高輪SELENE b2「アイドル甲子園」

大きな会場での対バンライブはこれが最後。さらにまじばんはイベントのトリを務めるとのことで私も非力ながら現地に向かうことに。寒いし道に迷うしいっぱいいっぱいで会場に到着。ライブが始まるとそんな気持ちも忘れるくらいの熱量に圧倒されました。フロアも湧きに湧いて頭から湯気の立ちそうな勢い。そして、奥行きのある迫力のスクリーンを効果的に使ったVJも含め、とにかく最高な仕上がりだったことは間違いないでしょう。のらくらさんの新衣装がマイナーチェンジしており、おへそがちらり。ちょっと目のやり場に困りました。

 

2/1(土)  CLUB CRAWL 「Semi Finals DAY1」

まじばん主催の対バン企画は今日と明日で最後。私は出遅れ気味に会場に着くとすぐさま未完成リップスパークルさんのステージが始まり、可愛いらしい彼女たちの印象から想像できないほどパワフルなステージに驚かされました。そして、お客さんのミックスがとにかくすごい。声のハリと固さが独特で職人のようなコールはどの曲でもカッコ良くハマります。トリのまじばんも会場の熱量に負けじとパフォーマンスを繰り広げました。あらかじめ「ラストワンマンではカバー曲をやらないのでこのタイミングで」という親切なアナウンスもあったおかげでこの5人では最後となる「ベノム」をじっくり堪能。あのペタペタしたギターのリフが強烈に耳に残りました。

 

この日まで駆け抜けるように過ぎた対バンライブの数々。どれも楽しくて一瞬一瞬、目に焼き付けたいシーンばかりでした。残すところ2/14のラストワンマンのみ。それを思うとやはり切ない気持ちになりました。正直、思い残すことは山ほどあります。この約2週間をファンの皆さんはどんな気持ちで過ごすのだろう。そしてメンバーはどんな気持ちで2/14を迎えるのだろう。私は取り留めのない気持ちに飲み込まれないよう、もう一度彼女たちの軌跡をたどり、アップされている動画やインタビュー記事を読み直し、時の流れを受け入れるしかありませんでした。そして、気付いたことは「みんな笑顔になりたくて現場に足を運ぶんだ」ということ。すごく当たり前で何のひねりもありませんが、それに気付けて良かったと思います。後は身も心も万全に当日を迎えるだけです。

 

つづく

MAJIBANCHの思い出 その2

次にまじばんと再会したのはクリスマスムード漂う11月30日。

「IDOL CONTENT EXPO @ イオンモール幕張新都心 supported by ダイキサウンド ~帰ってきた!冬の大無銭祭~」イオンモールで11/30、12/1と二日間に渡り開催された大型の無銭イベントでした。

私は3rdワンマンから3ヶ月余り、幾つもライブはあったはずなのに“いつか見られる”と呑気に構えていたのです。今でも「もっと早くまじばんに出会っていれば」と思いますが、ライブスケジュールを振り返る限り、単純に自分自身のフットワークの鈍さだけでしたね。確かにその間もTwitterのRT企画に参加したり、過去の音源が二枚同時にサブスクで解禁されたことに小躍りし、夢中で聴いていたのですが、ベストが出たことの意味や「活動期限を設けました」の発言を“サイン”として捉えることはなかったのです。

そんな私は家族を連れて幕張へ足を運びました。「自分の好きなグループだけチェックさせて」と買い物をしながらの待機。実は私の息子も幼いながら感化されて(?)のらくらさんを認知しており、彼女のインスタを見ては「かわいい…」とため息。そんな子供を連れ、ソワソワしながらまじばんの出番直前に陣取ったのは2階バルコニーのセンター付近。抜群の眺めです。息子は普段YouTubeでしか知らない彼女たちの勇姿にはじめは戸惑いつつも、耳馴染みの曲には良いリアクション。その日は短い尺ながら充実のセットリストでカバー曲「ベノム」もここで見られたのはかなりラッキーだったと思います。そこでアクシデント発生。のらくらさんがステージで滑ってしまい、動きに支障がでるため裸足で再登場。さらに「ハナイチモンメ」の途中でなぜか音が止まってしまうのですが、メンバーは慌てずにパフォーマンスを続けました。生歌で実力を見せつけ、ファンとの一体感で乗りきったまじばんの面々は取り乱すことなく出番を終え、会場から温かい拍手が起こりました。そして、僕らはすぐさま特典会の列に並ぶのですが、やはりイオンモールという場所柄か他にも親子連れが何組かいたように思います。順番が回ってくるとさっそく息子に反応してくれたのらくらさんの笑顔が嬉しかったです。肝心の息子は少し緊張の面持ち。お話しをしながら丹念に握手してもらう様子は微笑ましい限り。息子よ、この瞬間を忘れるでないぞ。後になって「一回しか握手できなかった」と呟く息子。だな、しかしループは流石にまだ早いぞ。そんな思い出と共に妻の目にも「ダンスパフォーマンスが桁違いなグループ」としてまじばんが映ったようでそれもまた嬉しかったです。

 

そして、自分にとって三度目のまじばんは「無銭単独公演 来れたら来て!!-THE FINAL-」でした。

12/23、21:20スタートという自分にとっては集まりやすい時間なのですが、公式やメンバーの告知にも何か訳ありな雰囲気を感じます。タイトルにある“-THE FINAL-”は年末最後の無銭ライブという意味?また、ライブが近づくと「当日はお知らせがあります」という旨のつぶやきがあったため「きっと大きな会場でのワンマンが決まったんだな」と前向きな予想をしていました。

当日、会場である秋葉原のTwinBoxGARAGEは駅からほど近い立地でビル街の谷間に突如現れたライブスペースという活気に満ちた雰囲気にワクワクしました。正にライブアイドルを楽しむために作られたような佇まい。演者の息使いまで伝わってきそうです。私は控えめに壁際で待機していたのですが、すぐに会場がいっぱいになりました。開演直前まで入場者が押し寄せるなか、ファンの方が陽気な外国人のお客さんを連れてきて最前列付近まで送り込む様子がかなり微笑ましかったです。

程なくして開演となりましたがやはり距離感がすごい!ステージ脇から入ってくるメンバーが見え、最後に登場したのらくらさんがきれいな姿勢でその幕をスッと閉じる様子も神聖な感じがしました。ライブが始まるとその場はかなり濃密な空間となり案の定、駆け抜ける様な展開であっという間に時間が過ぎました。私は初めて見る衣装と新曲に興奮しホクホクでMCを聞いているとメンバーの口から告知がありました。それは2020年2/14に開催されるワンマンライブをもってMAJIBANCHとしての活動を終える旨の発表でした。

私はここでやっと、今まで何度もスルーしてきた現場があったことを後悔しました。肩を震わせながら泣き出すファンもいて何とも言えない雰囲気の中で特典会は始まりました。しーたさんからファンの皆に語られたのは、かりんちゃん以外のメンバーは事務所を退所するという決定事項でした。私はその場で手売りされていたワンマンのチケットを即座に購入。のらくらさんが「今日で3回目くらいですよね?」と自分に話しかけていただいたことにも驚いて終始、放心気味のまま特典会も終了。

私は何とも言えない気持ちのまま、帰りの電車の中でまじばんのスケジュールを確認し、これからはできる限りライブに行こうと決意しました。気付くのが遅かった。最初からそうでした。何なんだ自分。傷は浅い。にわかなのにがっかりするなよ。など、モヤモヤした気持ちのままで帰宅。とにかく2/14のラストワンマンまで身も心も健全に乗り切ろうと思いました。

 

つづく

MAJIBANCHの思い出 その1

2020年2月14日に活動を休止したMAJIBANCHについて振り返ります。

前進であるMagical Ban☆bangとまじばんchを含め6年に渡る活動にピリオドを打ったライブアイドル。私は最後の6か月間しか彼女たちの活動を見守ることができず、とても残念な気持ちです。この短い期間、自分なりに見たことや感じたことを書き残したいと思います。

 

MAJIBANCHとの出会いは2019年の夏頃に放送された「ROAD TO @JAM EXPO」でした。

深夜、何気なくテレビのチャンネルを回していると大型アイドルフェス「@JAM EXPO」への出場予選の映像が流れおり、ステージに立つ黒いマント風衣装の4人組が歌っている映像が目に飛び込んできました。歌の途中から見始めたのですが、まず驚いたのが4人の立ち姿でした。パフォーマンス中なのに、まるで測ったような等間隔で立つメンバー。即座にリモコンの手が止まったのを覚えています。楽曲はかなりスピード感があり、個々の動きもダイナミックかつ繊細で安定感があります。メンバーはフロアに対するレスなどを行う気配りも見せ、広いステージを最大限に活かしたパフォーマンスにしばらく釘付けになりました。

続く2曲目は先ほどよりも落ち着いたテンポ感のキャッチーな印象。次々とフォームが変化し、流れるような展開を楽しみつつ、メンバーの表情も豊か。サビに登りつめるまでじっくりと盛り上げていくタイプのこの曲で私は何となく、彼女たちの魅力が分かりかけた気がしました。耳に入る歌詞から感じ取れる雰囲気は自分の好みに近いものがあります。そして、間奏部分で激しい振りが入ったかと思うと、おもむろに音がフェイドアウト。するとメンバーがそれぞれ、会場に集まったファンに向けた感謝の言葉を述べはじめたのです。感極まって涙を浮かべる彼女たち。そして再びトラックはフェイドインし、歌の続きが始まりました。一瞬、何が起こったのか分からなまま固唾を飲んで彼女たちを見守ります。号泣手前の状態でパフォーマンスを続けるその姿はかなりの衝撃でした。そして、それに応えるようにフロアにはペンライトが幾つも輝いています。この、あっという間の出来事に私は心を掴まれてしまいました。

どうやら彼女たちの出順がブロックの最後らしく、シーンは結果発表に突入しました。緊張の面持ちで出演グループが壇上に並ぶなか、先ほどのグループはめでたく3位に入選。「まじばんちゃんねる!」なるほど、そのようなグループ名なんだ。そして、この結果が本人たつはかなり予想外だったようで、喜びをひしひしと噛み締めているのがよく分かりました。程なくして発表後、舞台裏でのインタビュー映像に切り替わると驚きと喜びの表情、そして口々に「名前が呼ばれると思わなかった!」と素直な感想が述べられます。心からの感謝の言葉も印象的で緊張が解けた安堵と本選出場が決まったことの高揚感がこちらにも伝わる生の声は強いインパクトを残しました。

短い時間に偶然、目撃することのできたこの映像のおかげで私は彼女たちが気になりはじめました。MAJIBANCHと書いて“まじばんちゃんねる”なるほど。

すぐに彼女たちの名前を検索。私の気になった曲は「NEVER LAND」と知り、その後も繰り返し歌詞を聞き取っては反芻しました。そして、初めて耳にした曲「FULL COLOR」の歌詞にある“チャンネル切り替えてみて”のフレーズも偶然、チャンネルを回した自分が彼女たちに出会うシチュエーションと重なり、ますます気持ちが引き寄せられるのでした。

 

「@JAM」予選のインパクトを残し、私がMAJIBANCHのライブを初めて目撃したのは8月に開催された「3rdワンマンライブ 真璽那美命-マジナミノミコト-」でした。

いわゆる“現場”はかなり久しぶり。しかも、いきなりワンマンに出向いても馴染めるか少し不安もあり。意を決してチケットを購入しました。

当日、渋谷駅を出て早々に迷子になりつつ、SPACE ODDは程よく喧騒から離れた場所にあり、しばし周辺で待機。開演が近づくにつれてかなりの人がフロアに集まってきました。

そして開演と共に迫力ある映像とお腹に響く和太鼓の音。まるで映画が始まるようなオープニングです。そして、ステージに登場したMAJIBANCHの4人はあの時と同じ衣装!次第に会場のボルテージが上がっていくのが分かります。私は遠慮がちなポジションにいたものの、程なくして人波に飲まれかけました。「俺は壁、俺は壁」と唱えながら無事にそれも乗り切り、それはそれで面白かったです。

この日は映像とコラボしたカバー曲の初披露があった他に新メンバー・かりんちゃんのお披露目も行われました。私は予習不足の感もあったことや、あまりの情報量にいろんな意味でモミクシャになりました。

アンコールは5人で歌う「NEVER LAND」。私が最初に好きになった歌です。この時、早くも5人の楽曲として更新されおり、展開の速さに驚かされるばかり。間近で見る彼女たちの力強いパフォーマンスに心から満足していると、次回のワンマンが同じ場所で行われることがアナウンスされる急展開もあり。のらくらさんの「(今日集まってくれた皆が)ひとりも欠けることなく、またお会いしましょう」という言葉の力強さが印象的でした。

終演後の特典会はメンバーと2ショットチェキ。このシチュエーションもかなり久々で列に並ぶことだけでも四苦八苦。私は一番気になっていたのらくらさんの列へ。すると並んでいるファンの会話が聞こえてきます。「のらくらさん、本当に良い人なんだよ!」「優しいんだよね!」など。私に話しかけてくれているわけではないものの、自然と期待も高まります。そして、順番になり緊張しご本人様に歩み寄ると、先程までのバチバチなオーラとは異なる優しい雰囲気ののらくらさんが「もしかして初めてですか?」と声をかけてくれました。「は、はい…」おずおずと2ショット撮影。そして私は限られた時間の中で楽曲の感想などを頑張って伝えることができました(かな?)。初心者の自分に「まじばん(のファン)はいつ始めてもいいんですよ」と応えてくれる優しさが染みました。

あっという間のワンマンライブ。私はすっかり彼女たちの魅力に引き込まれたのでした。

 

つづく

ブログを始めることにしました。

はじめまして。

日々の生活の中で感じたことや好きなものごとについて書き残したいと思います。

いつだったか知人が「年を取ると昔、好きだったバンドの名前も思い出せないこともある」と言っていましたが、自分にも同じような経験があり、何とも寂しい気持ちになりました。

それどころか好きだったことすら忘れてしまったら…と思い、ブログをはじめるきっかけになりました。

私の好みのブログがいくつかこちらを使われておりましたので、私も真似て始めようと思います。

初心はこのくらいで、また書きます。