MAJIBANCHの思い出 その2

次にまじばんと再会したのはクリスマスムード漂う11月30日。

「IDOL CONTENT EXPO @ イオンモール幕張新都心 supported by ダイキサウンド ~帰ってきた!冬の大無銭祭~」イオンモールで11/30、12/1と二日間に渡り開催された大型の無銭イベントでした。

私は3rdワンマンから3ヶ月余り、幾つもライブはあったはずなのに“いつか見られる”と呑気に構えていたのです。今でも「もっと早くまじばんに出会っていれば」と思いますが、ライブスケジュールを振り返る限り、単純に自分自身のフットワークの鈍さだけでしたね。確かにその間もTwitterのRT企画に参加したり、過去の音源が二枚同時にサブスクで解禁されたことに小躍りし、夢中で聴いていたのですが、ベストが出たことの意味や「活動期限を設けました」の発言を“サイン”として捉えることはなかったのです。

そんな私は家族を連れて幕張へ足を運びました。「自分の好きなグループだけチェックさせて」と買い物をしながらの待機。実は私の息子も幼いながら感化されて(?)のらくらさんを認知しており、彼女のインスタを見ては「かわいい…」とため息。そんな子供を連れ、ソワソワしながらまじばんの出番直前に陣取ったのは2階バルコニーのセンター付近。抜群の眺めです。息子は普段YouTubeでしか知らない彼女たちの勇姿にはじめは戸惑いつつも、耳馴染みの曲には良いリアクション。その日は短い尺ながら充実のセットリストでカバー曲「ベノム」もここで見られたのはかなりラッキーだったと思います。そこでアクシデント発生。のらくらさんがステージで滑ってしまい、動きに支障がでるため裸足で再登場。さらに「ハナイチモンメ」の途中でなぜか音が止まってしまうのですが、メンバーは慌てずにパフォーマンスを続けました。生歌で実力を見せつけ、ファンとの一体感で乗りきったまじばんの面々は取り乱すことなく出番を終え、会場から温かい拍手が起こりました。そして、僕らはすぐさま特典会の列に並ぶのですが、やはりイオンモールという場所柄か他にも親子連れが何組かいたように思います。順番が回ってくるとさっそく息子に反応してくれたのらくらさんの笑顔が嬉しかったです。肝心の息子は少し緊張の面持ち。お話しをしながら丹念に握手してもらう様子は微笑ましい限り。息子よ、この瞬間を忘れるでないぞ。後になって「一回しか握手できなかった」と呟く息子。だな、しかしループは流石にまだ早いぞ。そんな思い出と共に妻の目にも「ダンスパフォーマンスが桁違いなグループ」としてまじばんが映ったようでそれもまた嬉しかったです。

 

そして、自分にとって三度目のまじばんは「無銭単独公演 来れたら来て!!-THE FINAL-」でした。

12/23、21:20スタートという自分にとっては集まりやすい時間なのですが、公式やメンバーの告知にも何か訳ありな雰囲気を感じます。タイトルにある“-THE FINAL-”は年末最後の無銭ライブという意味?また、ライブが近づくと「当日はお知らせがあります」という旨のつぶやきがあったため「きっと大きな会場でのワンマンが決まったんだな」と前向きな予想をしていました。

当日、会場である秋葉原のTwinBoxGARAGEは駅からほど近い立地でビル街の谷間に突如現れたライブスペースという活気に満ちた雰囲気にワクワクしました。正にライブアイドルを楽しむために作られたような佇まい。演者の息使いまで伝わってきそうです。私は控えめに壁際で待機していたのですが、すぐに会場がいっぱいになりました。開演直前まで入場者が押し寄せるなか、ファンの方が陽気な外国人のお客さんを連れてきて最前列付近まで送り込む様子がかなり微笑ましかったです。

程なくして開演となりましたがやはり距離感がすごい!ステージ脇から入ってくるメンバーが見え、最後に登場したのらくらさんがきれいな姿勢でその幕をスッと閉じる様子も神聖な感じがしました。ライブが始まるとその場はかなり濃密な空間となり案の定、駆け抜ける様な展開であっという間に時間が過ぎました。私は初めて見る衣装と新曲に興奮しホクホクでMCを聞いているとメンバーの口から告知がありました。それは2020年2/14に開催されるワンマンライブをもってMAJIBANCHとしての活動を終える旨の発表でした。

私はここでやっと、今まで何度もスルーしてきた現場があったことを後悔しました。肩を震わせながら泣き出すファンもいて何とも言えない雰囲気の中で特典会は始まりました。しーたさんからファンの皆に語られたのは、かりんちゃん以外のメンバーは事務所を退所するという決定事項でした。私はその場で手売りされていたワンマンのチケットを即座に購入。のらくらさんが「今日で3回目くらいですよね?」と自分に話しかけていただいたことにも驚いて終始、放心気味のまま特典会も終了。

私は何とも言えない気持ちのまま、帰りの電車の中でまじばんのスケジュールを確認し、これからはできる限りライブに行こうと決意しました。気付くのが遅かった。最初からそうでした。何なんだ自分。傷は浅い。にわかなのにがっかりするなよ。など、モヤモヤした気持ちのままで帰宅。とにかく2/14のラストワンマンまで身も心も健全に乗り切ろうと思いました。

 

つづく