MAJIBANCHの思い出 その5

最後にラストワンマンライブの日に起こった出来事について少しだけ。

その前に話しはさかのぼって2/1のまじばん主催対バンライブでのこと。私はその日、手焼きした一枚のCDをのらくらさんにお渡ししました。中身は私が自己流でオルゴール調にアレンジしたMAJIBANCHの「NEVERLAND」です。前日までこれを手渡そうか迷いました。約半月の間、アレンジの作業を続ける中で、もう会うこともないまじばんのメンバーがこれを聴いたらどう思ってくれるか気になり、勢い余ってCDを渡したのです。対バンライブ当日、MCで「本来ならこの二日間がラストライブになる予定だった」と知り、それを思うと胸がいっぱいで、特典会でも言葉少なめにCDを手渡し。頭髪にブリーチの利いたのらくらさんはいつも以上に元気なリアクションで「聴きます!」と快く受け取ってくれました。

そして、迎えた2/14のラストライブ当日。泣いても笑っても今日が最後のまじばん。今日は絶対に最後まで泣かない。そう決めていました。いざ、会場に入ると和やかなムード。ライブ前の特典会でも、なるべくいつもどおりにしました。2ショットチェキも今日が最後。すると、のらくらさんから私に少し改まった感じで報告がありました。先日、私が手渡したCDをライブのあるシーンで使わせていただきます、という旨の報告でした。一瞬、パニックになった私は「え?」「いや!」「そんな!」しか返せず、ぐしゃぐしゃになって泣きました。それに持ち時間のほとんどを費やし、最後なのに何を話したのかもよく覚えていません。そして地面を這うようにその場を去り、家族に今の出来事を連絡。開演まで正気を取り戻しました。

ライブ本編は心から「最高!」と言える内容で最後にメンバーが見せてくれた笑顔が何よりも嬉しかったです。全ての曲が終わった後、スクリーンに映し出される記録写真でまじばんの6年間の軌跡を振り返ります。続いて、もいしゃんが深夜に号泣しながら編集したという彼女たちからファンに向けたエンドロール。そのバックにオルゴール調の「NEVERLAND」のメロディーが静かに流れます。私は何とも言えない不思議な感覚でこの景色を眺めていました。エンドロールは随所に彼女たちの気遣いと感謝が込められており、皆で笑ったり頷いたりと幸せな時間が流れます。そしてオルゴールの音色は優しく、ライブのタイトルである「★★★★★」になぞられた星の瞬きのように感じました。終演後は言葉にできない満たされた気持ちで会場を後にし、帰り道で何度か泣きながら家に着くと、妻が「お!オタク!すげーじゃん!」とお出迎え。そうだよ、俺はまじばんのオタクだよ。

彼女たちの活動のほんの一部分しか知らない私が、オタクなど自称するのは差し出がましいです。今回のことも本当に恐縮の至りで、まさかこんなことが起こるとは思ってもいませんでした。人様の作品をアレンジしたことをお許しいただければ幸いです。ただ、内向きのエネルギーを少し外に向けたことで起きた奇跡は私の大切な思い出になりました。拙いながらシーケンサーの打ち込みを続けてきた甲斐はあったし、いまだに譜面は苦手ですが吹奏楽の経験もこの日に繋がっていたはずです。「無駄なことはひとつもない」歌詞に出てくるフレーズそのものでした。

 

この場を借りて言葉をかけられなかったMAJIBANCHの皆様へ。

CDを聴いてくださった のらくらさん。音楽の勉強をされたのらくらさんに聴いていただけて恐縮でした。当日まさかあれほど泣かされるとは思いませんでしたよ!きちんと言えなかったかもしれませんが、改めてありがとうございました。

深夜の動画編集で号泣したという もいしゃん。大変お疲れ様でした!私も耳コピしながらオイオイ泣いたのでお気持ちは本当によく分かります。まじばんデータに会場はめっちゃウケてました。

いつもお綺麗な しーたさん。最近の話しですが「デタラメテロリスト」のソロパートは目を皿のように拝見していました。ラストライブでも美しいお姿が拝見できて本当に良かったです!

含み笑いがチャーミングな ななかさん。@JAM EXPO予選のパフォーマンスは最高でした!個人的に「幕張無銭」の幕間で無音になったブースに駆け寄る姿が印象的でした。

皆に可愛がられていた かりんさん。お初はワンマンでのお披露目。その時から私はまじばんファンでした。しーたさんにジャンプしながらハイタッチする姿が可愛かったです。スーパースターになってくださいね!

 

長くなりましたが以上です。

 

ありがとうございました!